第18日目


「ここまできたんだからもっと基本的な操作が出来てないと」
といわれてしまった。
ここはすごく田舎だから、東京に較べると
全然難しくないのかもしれないけど,
自分にとってはなかなかスムーズにいけない。


それでも,今日は路上を2時間,学科を3時間,張り切ってやってきた。
教官の一人は、山を降りた下の家の人だった。
ローカルねたで盛り上がってしまった。


ここで一端書くのを中止する。

  楽しい時


ソムリエの友人から,ボジョレーヌーボーが贈られて来た。
ちょうど今日は東京からお姫さまも来ていたので、
職員みんなでご飯を食べました。


みんなで食べるご飯はすごくおいしかった。
太后さまも,たのしそうだった。


そんな中,ふと手にとった本がある。
石川文洋の「死んではいけない」という本だ。


ヴェトナム戦争からずっと写真をとりつづけている人だ。
彼が最近出した本らしい。アフガンの写真も入っていた。


その中に,冒頭に掲げた言葉が出ていた。
好きなことをして食べていくのは,本当に難しいことなのかもしれない。
多くの人が,生活のためにやりたいことよりやるべきことを
果たしているのだろう。

社会にとって必要,自分の生存のために必要だから、
仕事をするのだろう。


私は,今,好きなことをしている。
畑をしたり,映画のチケットを売りさばいたり,
イベントの受け入れ,企画をしたり。


実は全然食えてないです。
でも、それを思い切ってやりつづけようと思う。


人に迷惑をかけてばかりの人生だけど,
実現したいことに邁進したいと思う。


ワインで酔っ払って,
ちょっと恥ずかしい文章になってしまった。

 この地の土木大臣

kamsa2004-11-18



ここの農場の職員さんはすごい。
少林寺7段で、体はパチパチだ。
この階段も,彼がチェーンソーで切り出して作ったもの。
もう見事に完成しているので、
また写真を載せるつもりです。

ドロップアウトを許す環境


今日、学科教習の際聞いたのだけど、
去年、交通事故から24時間以内に亡くなった人の数は
約7千人だそうな。
そして、自殺した人の数は約3万人。
交通事故で亡くなった人の数の4倍以上だ。


これだけたくさんの人が自殺する国って、
住みよい国なんだろうか?


私たちの国は、「追いつけ、追い越せ」とずっと言われ続けて、
奇跡的な経済成長を遂げた。
戦争で負けて、ここまで発展させてきた昭和の人々は
すごいと思う。


でも、それと同じくらい、殺伐としてきたのかもしれない。
いったんレールから外れると、もう元には戻れない、
というような意識がどこかにないだろうか。


人と同じこと、目立ちたくない、という意識が強くないだろうか。
画一性を求める意識は、異質なものを見つけ出し、それを排除する
方向に向き始める。


自分自身が「ドロップアウトしてしまった・・・」という意識が強いため、
最近、「どんなことをしてでも生きてゆける」という環境が
必要なんじゃないか、と考え始めている。