50年目の日本陸軍入門 歴史探検隊著 文春文庫
日本陸軍を、体験談に頼らず、史料と作家等の記述からピックアップした本。
これまでにもいろんな話を読んできたけれど、
比較的坦々とした記述だったので、
かえって想像力が膨らんだ。
殴り倒され続けることの痛み、苦しさ。
熱帯雨林の中、30キロの荷物を背負って走り、
食べるものものなにもない状態。
いったい、戦争とは何なんだろう?
私が子供のころは、「残虐国家大日本帝国糾弾!!」
ばりの教育ばかりだった。
今は、「憲法改正、教育勅語復活、国に誇りを!」
的な意見が強くなっている。
あの頃、といっても、もう今から60年近い前の話。
戦争に行った人は比較的まだ多いだろうけど、
戦争に行かせた人たちはほとんど死んでしまったんだろうな。
どんな時代だったのかわからないまま、
事態はいやおうなしに進行している。
わからないままにいるのではなく、
学んでいこう。