book

 「盟約」 C.W.ニコル 著 文藝春秋 (1999)

前作があまりに面白かったので、こちらも一息に読んでしまった。 前作は幕末で、こちらは明治初期、日露戦争、戦争後のことが中心。 こちらは、日英同盟の話が主題。 英国における日本軍人の諜報活動の様子など、 明石元二郎の姿を髣髴とさせ、興味深かった…

「勇魚」 C.W.ニコル 著 文藝春秋 (1987)

今度、ニコルさんの講演を聞く機会があるため、たまたま書庫にあった本を手に取った。 和歌山の太地の鯨とりの漁師を主人公にした本だ。 鯨漁のことが勇壮に描かれているし、 人物も生き生きとしている。 混血の話が多くあるのは、ニコルさん自身が日本人の…

 「化学のドレミファ」米山正信著(黎明書房)

という本を借りてきた。 化学の勉強をもう一度はじめからやるのだ。 少しずつ、ものを学んでいこう。

  「ギンヤンマがとぶ日ー百姓が如雨露の穴から世の中見たらー」麻野吉男著(富民協会)

にも、農薬散布で亡くなった農民がたくさんいることが書かれていた。 自分が高校時代にも、「農薬を撒くとタネが無くなるからヤバイ」 等と冗談を交わしていた。 自然界に無いもので、自然界に手を加えるというのは、シンプルな意味でも 非常に危険を伴うわ…

  「沈黙の春」レイチェル・カーソン著(新潮文庫)

今日から読み始めた。 環境問題に対する、古典的名著とされている。 名前だけはずっと聞いていたけど、 自然に身近な暮らしをはじめることをきっかけに、読んでみようと思った。 DDTの話では、戦後日本人にもよくかけていた、という話を思い出した。 ハン…

歴史からの発想  停滞と拘束からいかに脱するか 堺谷太一 日経ビジネス文庫

歴史をひとつの流れで見る好著。 随所に現代との比較があり、 筆者の歴史に対する考えがよく伝わってくる。 「歴史の読者は事件の結末を知っているが、 歴史の中に生きた人々はそれを知らなかった」 当たり前である。 でも、無意識のうちに、このことを忘れ…

  初歩から学ぶ生物学 池田清彦著 角川選書

「厳密にルールに従っていると、環境が激変して、 ルールが環境に整合的でなくなれば、 滅んでしまう。 多くの生物は適当にルールを変えることにより、 環境が変化しても何とか生き延びることができる。」 一貫性や、明示性がなくては、人としてだめなのか、…

  50年目の日本陸軍入門 歴史探検隊著 文春文庫

日本陸軍を、体験談に頼らず、史料と作家等の記述からピックアップした本。 これまでにもいろんな話を読んできたけれど、 比較的坦々とした記述だったので、 かえって想像力が膨らんだ。 殴り倒され続けることの痛み、苦しさ。 熱帯雨林の中、30キロの荷物…