「盟約」 C.W.ニコル 著 文藝春秋 (1999)


前作があまりに面白かったので、こちらも一息に読んでしまった。
前作は幕末で、こちらは明治初期、日露戦争、戦争後のことが中心。


こちらは、日英同盟の話が主題。
英国における日本軍人の諜報活動の様子など、
明石元二郎の姿を髣髴とさせ、興味深かった。


混血児たちが色々な困難を乗り越え、日本やカナダで生きていこうとする姿が、
知り合いの留学生や韓国人を思い出させて、
ふと彼らの顔を思い浮かべた。


人間はやはりいつまでたっても利己的にしか生きられないものなのだろうか?