新潟中越地震

10月23日、新潟で地震があった。
さっき、ニュースで見たけど、現在8万人の人が避難しているそうだ。
1995年1月17日の阪神大震災のことを否応無しに思い出す。
あの時、私は19歳だった。
マンションから出てみると、地面は液状化現象を起こし、
泥で一杯だった。


電気はすぐに戻ったけど、ガスと水は止まってしまい、
5リットルの水をもらうために何時間も寒空の中並んだ。


大学合格が決まってから、神戸でFIWC関西委員会というワークキャンプの団体が
主催するワークキャンプに参加した。
王子公園の近くの教会が、キャンプサイトだった。


私は地域調査というのを担当して、
あちこちの人のお宅をうかがって、何か必要なものがないかたずねてまわった。
どの家に行っても、「あそこのだれそれが死んだ」「あの人はものすごく汚い人で、
自分の家は平気なのに補助金だけもらおうとしている」
等と、生な話をたくさん聞いた。


自分はずっと神戸で遊んできたし、神戸のことが大好きで、
何かを神戸のためにしたかった。
もちろん、私も言葉では言い尽くせないほど、
たくさんの人の思いを受けて生き残った。


今すぐ新潟に行って、何かすることはないか聞きたい気分だ。
昔ほどの腰の軽さが今の自分にないことを認めるのが辛い。


今の自分には何も出来ないけど、
せめて被災した人々に平安があるように祈りたい。